2. 必須要件

環境構築の前に、本書の構成でOpenStack環境を構築する場合に最低限必要なハードウェアについて説明します。

2.1. ネットワーク

本書で想定するネットワーク構成

  • 2つのVLANを用意します。
    • 本書ではUnTag VLANを想定しています。
    • 全てのサーバーで両ネットワークに接続します。
    • ともにインターネットに接続できる必要があります。
  • VLAN1側はJuju/MAASやOpenStackの管理用として利用します。
  • VLAN2側はOpenStackのExternal用として利用します。
  • DHCPが稼働していない必要があります。

2.2. MAAS

MAASを実行するサーバーは物理サーバーでも仮想マシンでも構いません。本書が想定するMAAS 2系を使う場合はUbuntu 16.04の最新版を利用することで導入可能です。

MAASの実行に最低限必要なマシン性能は次の通りです。仮想マシンで動作させるにはブリッジ接続が必要です。

  • 2vCPU

  • 8GBメモリー

  • 30GB程度のストレージ

  • NIC x1 (2.1の図のVLAN1側と接続します)

本書ではパッケージを使ってMAASをインストールすることを想定しています。

2.3. Jujuクライアント

Jujuのコマンド操作を行うクライアントはMAASサーバーやMAASサーバーで管理するネットワークと接続できる必要があります。

Jujuクライアントは複数のオペレーティングシステム向けパッケージが利用可能ですが、本例ではUbuntu 16.04の最新版を利用します。

本書ではMAASサーバー上にJujuクライアントをインストールします。

2.4. 物理サーバー

最小、3つの物理サーバーを用意します。物理サーバーに使用するストレージはSSDを推奨します。

本例ではLinux Containerを使ったOpenStackのデプロイメントを想定したために次のような性能のマシンを用意しましたが、アプリケーションのデプロイ先をうまく分散することによって、1台あたりに必要とするマシン性能を落とすことが可能です。ただし、ストレージについてはSSDを使うことを**強く推奨**します。

  • 32Core CPU
  • 32GBメモリー
  • 256GB SSD
  • NIC x2

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